お父さんが怒鳴って、さすがの
鬼男も、もう何も言い返せなくて...
お父さんの事は大好きだけど
やっぱり私は鬼男の事も大好きで。
2人のやり取りを黙って見てる事しか
出来なかった自分自身に腹が立って
悔しくて...泣いた。
でも、いくら鬼男の事が大好きでも
大切でも、やっぱりお父さんは
たった1人しかいない私の大切な
お父さんだから。
それに、これ以上、鬼男の事を
悪く思わないで欲しかったから
私はソファから立ち上がる。
そんな私の姿をじっと見ていたお母さんは
腕を掴み、再度私をソファに座らせ
零れ落ちる涙をポケットの中から
取り出したハンカチで拭いていくれた。
母「いいじゃないですか。
こんな風に愛琉の事を大切に
思ってくれる人がそばにいるなんて
心強いじゃないですか。」
お母さんが優しい笑みを浮かべ
私を見つめる。
その笑顔が昔から大好きだった。



