家にやってきた両親の
表情は昨日よりも険しかった。
無理もない。目の前に見ず知らずの
男の人が座っているのだから。
愛琉「お父さん、お母さん。
本当にごめんなさい。
昨日、私は2人に嘘をついた。
本当はこの人と一緒に住んでるの。」
お父さんは私の方を
一瞬だけ見ると目を閉じた。
愛琉「こっちに残って
一人暮らしするはずだったんたけど
大家さんの手違いで、いつの間にか
この人の家になってて
でも、私は家族皆の思い出が詰まった
この家をなくすのが嫌で...正直に
その気持ちを伝えたら彼が
引越し資金が貯まるまで同居しようって
言ってくれたの。嘘ついた事は謝るよ。
だけど、私はここにいたいの!」
お父さんは閉じていた目を
開けると深くため息をついた。



