愛琉「でも、私は振られてますから。
あいつ、彼女いるんですよね。」
私がそう言うと萌さんは首を傾げた。
萌「大学違ったし私も詳しくは
知らないけど彼女とは別れたはずだよ。
大学2年の夏から築は
フリーだって聞いてるけど。」
鬼男がフリー?
だけど、あの話が作り話にしては
リアリティがありすぎる。
萌「まあ、築には恩があるし
愛琉ちゃんの為だったら
私はいつでも、嘘つくから。
必要な時は呼んでよ。」
愛琉「はい、ありがとうございます。」
萌さんを見送ると疲れがどっと押し寄せた。
そっか。嘘なんだもんね。
私は、今日初めて両親に嘘ついたんだ。
何故だか無性に悲しくなって
片付けもしないまま私はボーっとしていた。



