愛琉「私さ、今までお母さんが誰かの
悪口言ってる姿を見た事がないの。
私のお母さんって結構ポッチャリなんだけど
嫌味な近所の人にも愛想良くて...
太ってるとかデブだって
心無い言葉にも笑って返して...
強いな、凄いなって尊敬してた。
私が頑張れたのはお母さんのおかげ
なのかもしれない。お父さんは
出張ばかりで昔からあまり家に
いなかったけど、私のやりたいって
言った事は全部やらせてくれた。
...私の自慢の家族なんだ。」
感傷的な気分の時にお母さんからの
荷物を手渡す鬼男はズルい。
また、私は余計な事を話してしまった。
愛琉「ごめん。つまらない話して。
私、お風呂はいってくるね!」
築「新川。お前が少しでも
違うなと思うなら今から
引き返しても遅くはないからな。」
愛琉「何の話?」
築「いや、ごめん。何でもない。」
鬼男の言った言葉の意味は分からない。
だけど、その言葉は確かに私の胸に残った。
だけど、引き返せないんだ。
気付いてるけど、分かってるけど
引き返せない。
私は絶対に先輩と幸せになるんだ。



