人には誰にでも秘密がある。
もちろん私も例外ではない。

生徒「見て見て。
あれ愛琉先輩じゃない?」

生徒「やばーい!めっちゃ美人。」

生徒「ねぇ、写真撮ってもらおっか?」

私、新川 愛琉は西宮学園に通う高校2年生。
私の人生はバラ色だった。

学校を歩けば皆が私に注目してくれる。
皆が私の噂をしてくれる。

ーガラガラ

教室の扉を開けると
同級生の坂本 詩乃が
雑誌片手に駆け寄ってきた。

詩乃「愛琉、見たよー!
今月号のツインクル。
こーんな特集組まれちゃって
やっぱり愛琉は私の憧れだよ。」

愛琉「ありがとう。」

詩乃「愛琉って美人だし
オシャレだし本当に
私の自慢の友達!!!」

詩乃と少し話してから
席に戻ると小さくため息をついた。