「いいえ結構です。会議に集中しましょう」

そう、これだ。

顔色1つ変えずに淡々と返事をする。

今まであったことのない女だ。それで少しだけ
彼女が苦手、ということも事実である。

顔は俺のどタイプなのになぁ。

そんな馬鹿げたことを考えていたら、どうやら
会議は終わってしまったらしい。

「社長、終わりましたよ。」

彼女の落ち着いた声が静寂に包まれた会議室に
響いた。