本当に退屈だ。
何しろ俺はこのくだらないディスカッションに
抗議するわけでも賛同するわけでもない。

ただの傍観者として一番大きな椅子に座っているだけだ。

「あー、、早く終わんねえかな、、」

そんなことを小さく呟く。

「社長、そんなことを仰らないでください。」

綺麗に澄んだ声が隣から聞こえた。

「あと30分で終わりますので、このあとは自由時間でございます」

彼女は一年前から俺の秘書として働いている、
桜木 律だ。