「……ありがとう、ございます」 ありがとう。 あの日も、今日も、いつもいつも。 あなたの背中に光を感じている。 それから駅について真紘先輩と別れたあとも、電車の中も、駅から家に帰り眠りにつくまでも、胸の中はずっとあたたかさで溢れていた。 ひとりの夜も、今日は寂しくなんてない。 いつのまにか、心の中の雨はやんでいた。