「悠、そのノート届けたら一緒に帰ろ。私と松永、教室で荷物まとめて待ってるから」 「うん、わかった。……あ、でも」 茉莉乃ちゃんの言葉に一度は頷くけれど、ふと思い出したことがあり答えに渋る。 「どうかしたのか?」 「えっと、あの……少しだけ、待ってもらってもいいかな」 おずおずとお願いをする私に、松永くんは意味がわからなそうに首をかしげる。 その横で莉乃ちゃんは「あぁ」と納得した。 「探したい人、がいるんだっけ」 「探したい人?」 見事に言い当てられ、私は頷いて言う。