『池園 真紘』 それが、やっと会えた彼の名前だった。 だけど彼は私の想像とは少し違い、金髪で派手で、仲間も派手で……。 戸惑うばかりで、『ありがとう』のひと言も伝えられなかった。 ずっと、伝えたかったのに。 また今度、が必ずあるとは限らないと、知っているはずなのに。