「だけど、最近は本当に嬉しそうに笑うようになったから。悠を前向きにさせてくれたのは、池園先輩なんだよね。そのためになにかを返したいって思うのは、いいことだよ」
その言葉が、自分の決意は間違ってないって、そう教えてくれる。
勇気を与えてくれる。
「頑張れよ」
「本番も見に行くし、応援してるからね」
そうふたりは肩を軽く叩き、背中を押してくれた。
莉乃ちゃんと松永くんの思いに、泣いてしまいそうだ。
ほんの少し前まで私の世界は真っ暗で
ひとりぼっちで、寂しかった。
だけど、今こうして気付いたんだ。
支えてくれる人がいたことに。
お父さん
莉乃ちゃん、松永くん
そして、真紘先輩。
いろいろな人の想いに包まれて、励まされて、ひとりじゃないって教えられた。
顔をあげれば、こんなにも世界は明るい。



