飲み物を飲みながら待つうちに、開演時刻となったらしい。
ステージの上に最初のバンドの人たちが出ると、それまで流れていたBGMと辺りの照明がふっと消えた。
そして次の瞬間、ギターとベース、ドラムが一斉に音を出し、曲の始まりを知らせた。
部室で聞くのとは比べものにならないくらい大きな音。
最初はその音量に慣れることで精いっぱいだったけれど、次第にその音が心地よくなってくる。
男性だけのロックバンドや、女の子たちのアイドル系バンド、ふたり組の弾き語りユニットなど様々なジャンルの人たちがステージに上がり曲を奏でる。
音に合わせてステージを照らすカラフルな照明や、時には霧がかった雰囲気を作り出すスモークに目を奪われてしまう。
ボーカルが楽しげに手を叩くと、次第に観客も一緒になって手を叩き出す。
そんな一体感の中、人々の熱気や高揚感に私は圧倒されっぱなしだった。
年齢、性別、学校も仕事も違う人たちが、音楽でひとつになっていく。
音楽って、すごい。
ただひたすら、それだけを肌で感じた。



