リンク・イット・オール




……さて、私は私で、今日はもう帰ろうかな。

こうも見つけられないと気持ちは少し諦めモードになってしまう。



リュックを背負い教室を出ると、廊下を歩く人はまばらだ。

歩きながら窓の方をなにげなく見ると、外には青空が広がっている。



今日もいい天気だなぁ。

朝干してきた洗濯物もよく乾いていることだろう。

でも、もうちょっと涼しくなってくれると過ごしやすいのだけれど。



そんなことを考えながら歩いていると、廊下の一番端の窓が開いているのが目に入った。

誰かが開けたままで行ってしまったのだろうか。



念のため閉めておこう。そう窓に手をかけた、その時だった。

どこからか、歌声がかすかに聞こえた。



この声……間違いない。

あの人の、声だ。



聞き間違えるはずがない。何度も何度も頭の中で繰り返した曲。

あの人が、この近くにいる。

そう思うと途端に鼓動がドクドクと強く脈打つ。