それだけで私は幸せだった。


バイトがある日は一緒に帰った。


いつも私の教室まで迎えに来てくれた。


今日もいつものように迎えに来てくれた。


壁にもたれかかって待つ藍くんはとても大人っぽく見えた。


「今日電車までけっこう時間あるけどどうする?」