大好きな君に


「ううん、さっきの時間自習だったから早く終わったから早く来ちゃった」


藍くんは自分の隣をトントンと叩いた。


ゆっくり腰を下ろし、息を整える。


「藍くん、味はあまり保証できないけどどうぞ」


「ありがとう、嬉しい。俺も珠莉に渡したいものある」


そう言ってブレザーのポケットから小さな箱を取り出した。