大好きな君に


購買に行ったり、友達同士でお弁当を囲んだりと賑わっている。


いつも一緒にお昼を食べているさくらと大翔(ヒロト)と竜生(タツキ)に先に食べててと伝え教室を出た。


中庭の手前の柱から中庭を覗いてみると、藍くんが1人でベンチに座ってスマホを見ていた。


私の足音に気づいた藍くんは顔を上げた。


「ごめんね、けっこう待った?」