「日野先生、明日だねー。アメリカ」
「そうみたいですね」

誰も知らない私と先生の恋
だから、他人事みたいに返事をするしかない
明日私は仕事で空港まで行けない
本当は休んででも行きたいと思ったのに、ギリギリまで
一緒にいたかったのに
そんなワガママも言えるわけもなく、先生は一人で
旅立つ

今夜が会える最後の日
そしたら、あと一年は先生に会えない


朝のミーティングが始まる
スタッフ全員が揃うなか、遅れて院長と日野先生が
やってきた。と、後ろにもう一人
日野先生のかわりに派遣されてきた先生


「では、ミーティング始めます
まず、日野先生からひと言お願いします」

事務局長がそう言うと

「えー、この度、私はアメリカへ行くことになりました
一年で帰ってきます。なので、事務局長から提案された
送別会を断りました。
アメリカで腕を磨いてさらにキャリアアップして、
今後の治療にいかせるようにしてまた戻って
来たいと思います。」

みんなそれぞれ先生に声をかけ激励した

「続いて、日野先生がいない間、うちで勤務してもらう
ことになった神崎先生です。」

「神崎 宏臣です。一年間ですが、日野先生に負けないよう
精進したいと思います。よろしく」


神崎先生かぁ、、、第一印象はドライというか、クール?
な感じかなー。