沙良さんは一瞬悲しそうな顔をしたが、すぐまたにこやかに笑って、「何歳なの?私より年下だよね?」なんて聞いてきた。
その後も、愛莉子に水を持ってこいだの、タオルを持ってこいだのといって駆り出されていない間はずっと沙良さんと話をしていた。
瀬戸兄弟は沙良さんに命令することなく、全部自分たちでやっているというのに、愛莉子は……
「和人さんも暁人さんも、そんなことは使用人に言いつければいいものを」なんて言ってやがるが、それに対して「沙良ちゃんにはいつもいろいろやってもらってるしね、そんなに苦労は掛けたくないんだ」と返す和人さんに、そうだそうだと心の中で激しく同意した。
それは沙良さんも同じみたいで、いちいち駆り出される私を哀れなものを見る目で見ていた。
我がご主人様よ、恥ずかしいじゃないか……
沙良さんのことは最初は警戒していたけど、なんというかとても純粋なお姉さんだという感じで、話しやすかった。19歳だという彼女だが、普通の友達ができた気分だった。
「でもさ、遥華ちゃんって14だよね?とてもそうは見えないよ……大人っぽい」
「私はそうは思わないんですけど、よく言われます」
「やだぁ、自覚なし?ふふっ」
