握手を交わした2人の社長が仲良さげに談笑した後、どうやら夕食は大人と子供で別れて食べるみたいだ。
『大人の話がしたい』からだそう。
まあどうでもいいが、白鳥は大人グループのお世話をするみたいなので、子供グループの食事の世話をしなければいけないのは私と益子さん。
相変わらずというか何というか、愛莉子は恥じらいもなく瀬戸兄弟と話しに行った。
和人も暁人も応じてはいるものの、暁人は若干引いてるのがバレバレだ、まあ愛莉子には気付かれていないだろうが。
そんなことを思っていると、「本庄遥華さん、」と益子さんが声を掛けてきた。
「益子様、どういった御用でしょうか」
いくら使用人同士とはいえ、そう親しくないうちは客人と同じように接するのは礼儀だ。
だが、堅苦しいという当初の印象とは反して、「まあ、」なんてフレンドリーにニコっと笑った。
「そんなに堅くならなくても!私は益子沙良っていうの、沙良って呼んでくれればいいから!同じ側付き同士、仲良くしましょ!」
「沙良さん、よろしくお願いします。では私のことも遥華とお呼びください」
あくまでも、社交辞令だ。
