落ち込んだ気分で、教室に向かうと
もうグループがいくつか出来ていた。
私はこういうのは到底慣れることが出来ない。
グループの中に放り込まれたとて仲良くするとなると
相当の気を使わなければならないからだ。
私はそんな精神をすり減らすようなことは好まない。
そんなのだったら寝ている方がマシだ、
だから、きっと今年は、机を離れることはないのだろうとおもう。
そっと私は机に今年はよろしくね、と言った。(側から見れば変人だろう...。)

でも私は別に独りが嫌いという訳では無い。
むしろ好きだ。
一人で考えることが出来て、好きなだけ本を読むことが出来る。
そう自分に言い聞かせて私は静かに席に着いた。

それから少し経つととチャイムと同時に担任教師が入ってきた。