教室に入るともうHRが始まっていた。
全くこの担任はHRをする時間が早いものだ。
いや、私が遅いのか。

私は急いで入って、軽く謝り、平然と自分の場所について、
乱れた髪を手で整えた。

担任はしばらくすると何か小さな授業みたいなものを開いた。
そのとき、太陽がその(すけべ)担任に呼び出されたのだ。
断ったっていいのに、まるで太陽は、犬のように前に出て言った。
そうすると担任は、指で太陽の輪郭から唇へとなぞり、反応を楽しむかのように
弄んだ。
そして太陽に対し、舌を出すように命じた。
太陽は素直に応じた。
すると(すけべ)担任は、キスを......

しようと仕掛けて止めた。
担任は笑っていた。
こうすると脈アリかどうかわかるとかどうとか、
フザゲテル。
我らが太陽なんて言ったらおかしいですが、
弄んだのなんて....。

でも、太陽は照れて焦って固まっていた。
というより、私たちからして、脈ありありな反応だった。
月も太陽のその反応には何かあるなと感じとっていた。
でも、その太陽はなんだか可愛らしかった、
男に言うのもなんだが、乙女みたいだった。

そして太陽は席に戻されると頭を抱えていた。
月は後ろから太陽の背中をさすっていた。
全く、どうしてくれるものやら....。

そしてなんだかんだでHRは終わった。
二人とも落ち着いたみたいだった。

次は私の大好きな国語の授業だ....。
その前に、寝ておこうと思って、私は机に伏せて寝始めた。