先生は、こうすれば上手に出来るぞ。
と言った感じでコツを教えてくれた。
そして、また、ボールを渡された。
いや、そんなことを言われても…
出来るわけが…。

出来てしまった。
いや、絶対まぐれだ。
ありえない。

だけど先生は、とても感心していた。
私はちょっぴりうれしかった。

だから、少し調子に乗って、
やれば出来ますから。
とか言ってしまった。
(本当はやってもできない。)

先生はどこか嬉しそうだった。
でも、少し意地の悪いことをしてきた。
私が返したボールを
遠くへ飛ばそうとした。
私は、ピンっと分かってしまったので、
受け止められた。

でもこの時私はなぜだか分からないが楽しかった。
でも私は、調子に乗ってボールを強く蹴りすぎた。
すると先生に当たってしまったのだ。
私は驚いた。
調子に乗りすぎて軌道が…。
まぁでも、ざまぁみろなのです。
とか意地の悪い自分も心の奥底にいた。

あ…ぁ、大丈夫かな…。
また、よびだしされたり…して?…

と、度々そういうことが頭によぎった。

すると先生はこれから保健室に行くから壁に向かって練習していろよ、と言ってボールを渡してきた。

あー、やばい、怪我させたのだろうか。

いくらなんでもやりすぎたか。

頭にはそればかり。
私は、わ、分かりました。とだけ言って、言われた通りに壁に向かって練習した。

まぁ、でも先生が悪い。

おちょくったり、意地の悪いことをするからだ。
でも、なんで、楽しかったんだろ…。
あーぁ、変なの。