大好きになったのは先生でした。

あたしがパニックになっていても、時は進むもので"よし!再開!!"という先生の言葉でまた作業をはじめる。




全てが終わる頃には18時を回っていた。




「やった!!終わった!!」




喜ぶあたしにお疲れさん、と先生が声をかけてくれる。




「ご褒美、どこ行くか考えとけよ?」




そう言ってあたしの頭をクシャクシャとなでて教官室に戻ろうとする先生に、




「手伝ってくれてありがとうございます!」




と、お礼をすると、先生は振り返ることなく片手を挙げて去っていった。




先生を見送ると、夢のような今日の出来事を振り返りながら家に帰った━━━━━━━。