「君にはここで生活してもらうよ。」

そこは王宮で過ごした私の部屋と同じくらいの狭さの部屋だった。


「逃げようなんて考えない方がいいよ?それに君が大人しくしていれば、僕は何もしない。」


そう言い、私を部屋に残して出て行く彼
部屋の外からはガチャガチャと鍵をかける音がした。


「はあ…」

さっきの鉄格子のところよりは、ベッドがあるこの部屋の方が良い。
腕を縛られたままの状態で腰をおろす。



「これからどうしよう…」

窓はあるが、柵のようなものがついていて出られそうにない。
ドアには鍵をかけられ、閉じ込められている。



どうしようもなく目を瞑り、浮かんでくるのは王宮での生活
そして、レビィさんとの生活


どちらも1人で生きてきた私にとっては、宝物の毎日


そして、あの人の姿が消えないまま再び眠りについた。