「ラティモア領で貴族らしき男に連れて行かれたと…」 「何故か相手はエマのことを知ってるようでした…私には用はないと言われ、とにかく戻って知り合いに助けを求めようとした時にシスカさんに会ったんです!」 「シスカさんとレビィさんはどういう関係で…?」 「…レビィのパン屋に行った時によくして貰ってたの。そしたら、ある日からエマが働いていて、」 ! 驚く俺にシスカはまっすぐ俺を見ている。 「ルカ、貴方ならエマを助けてくれるわよね?」 「…当たり前だ。とにかく、早急にラティモアに向かう。」