森の妖精と団長さん




シエルが出ていき、1人になる。
このところ疲れが取れない。

ボーッと部屋の隅にあるソファーを眺めたまま時間が過ぎることが頻繁にある。


あれに出会う前は、時間など気にしていなかった。

しかし、最近は昼過ぎては時計を確認し、ドアがノックされるのを待っていた。


もしかしたらひょっこりエリックとやって来るかもしれない…と。


エリックのうるさい小言とあいつのヘラヘラ笑ってる顔に癒されていたのだろう。


手がかりすら見つからないなんて…

俺が探しに行けばいいのだが、立場上なかなか難しい。



「はあ…」



コンコン!!

「ルカ!!」