森の妖精と団長さん




「エマ〜!置いていくよー」

「今行きまーす!!」


今日はお店が休みの日
息抜きにレビィさんが私をどこかに連れて行ってくれるらしい。



昨日突然言われたから、ワクワクして昨日の夜に今持ってる服を全部出して選んでいた。



「お待たせしました!」

「お!今日は一段と可愛いな!」



淡いブルーのマキシ丈ワンピース
軽やかな生地が動きやすくて、私が持ってる中で1番おしゃれなものだ。

髪の毛も高い位置で軽く結んだ。



お店兼レビィさんの自宅を出て、レビィさんの後についていきながら、パンの話や常連さんの話をする。


話の面白いレビィさんと楽しく歩いてきてだいぶ経ったころ。レビィさんが立ち止まり、


「着いたよ!ここはいろんな植物が育つって有名なんだ!」



「うわぁー!」


目の前に広がる広大な土地
パッと見るだけで、そこにはたくさんの花や植物、薬草まである。



「街の方に行ってみようか!何かパンに使えるものがあるかもしれない!!」

うきうきのレビィさんに着いて行き、しばらくすると、さっきの色とりどりの高原とは違い、建物はたくさんあるが、人があまりおらず、寂しい印象を受ける街についた。



「ここ入ろう!」


窓から見える綺麗な花に惹かれて入っていくレビィさんに続いて私も入ると、ものすごいいい花の匂いがした。