森の妖精と団長さん




ほとんど話さず、コウと候補者たちが話してるのを聞き流してるだけだった。
居心地の悪い食事が終わり、しばらくみんな自由に話ししたりしてる時、私は窓際に行き外を眺めていると


「あら、珍しい人がいるじゃない。」


私の近くにルカがいつのまにか立っていた。


「どうかしたのかしら?めったにこんなところには来ないのに。」


「別に。ちょっと気持ち切り替えたかったから。」

「…それは、大事なものがそばにいないから?」


うふふと顔が笑ってしまうのを隠しきれずにルカに問う。

「!!…なんでいなくなったって知ってんだ。」


「それはね、エリックに聞いたの。たまたま遊びに行ってたらあの子の話しになってね。…それに、ルカが最近いつにも増して不機嫌だって!」