森の妖精と団長さん




シスカさんにそう言われるとものすごく嬉しい。


「私、エマのこと気に入っちゃった!エマを同じ女として尊敬するわ。」


「そんな!シスカさんに尊敬されるようなことは…」


「そんなこと言わないの!友達の言うことが信じられないの?」


友達…

「あら、エマと私はもう友達よ?コウの話なんてティア以外話したことないんだから!!」

「そうですね。私ともお友達でよろしいですか?エマさん」

ティア…
シスカさんのそばにずっといた、優しい雰囲気のメイドさん


「はい…!私嬉しいです!」

思わず泣いてしまう私にシスカさんが頭を撫でてくれ、ティアさんがハンカチを渡してくれた。






「じゃあね、エマ!また来るわ!!」

「はい!いつでもお待ちしてます!」



すっかり日が傾き始め、2人を見えなくなるまで見送り、また嬉しくなる。

女の子の友達はずっと憧れだった。
友達だと言ってくれたシスカさんは綺麗で芯の強い女性だ。


「王子は好きな人いるのかなー…」

シスカさんと結ばれたらいいのになと心の底から思った。