森の妖精と団長さん




私の父がコウの父親、今の王様と仲が良く、頻繁に私を王宮に連れて行っていた。



『シスカ、この方はコウ王子だ!お前と同い年だぞ!』

そう父親に紹介されたのが最初だった。

コウは小さい頃から王になるための難しい勉強をしてて、私もコウの真似をして一緒に勉強してた。



コウは昔から物腰が柔らかくて、優しかった。
そんなコウに自然と私は惹かれていくが、相手はこの国の第1王子


未来の王を支える王妃として、第1王子にふさわしい人と一緒になるんだ。
この気持ちは伝えてはいけない。

そう子供ながらにすぐ悟った。