その数日後シエルさんからお仕事を任された。
それは、王子と花嫁候補の方々が2人ずつ城内で交流されるので何かあった時のために、私も護衛の方々と行動して欲しいとのことだった。
私は急いで鞄にある程度の薬草と道具を詰めて窓際でのんびりしてるエリックに行ってきます!と言い、わざわざ迎えに来てくれたシエルさんに着いて行く。
何をするのかは花嫁候補の方々の希望で、お話やお散歩を希望される方々がほとんどだった。
「シスカは何もくれないの?」
有力候補の1人であるシスカさん
もう1人の方が王子に手作りのクッキーをあげたのだが、シスカさんは穏やかに王子の隣にいるだけで、王子が話しかけない限り話さない。
でも、決して圧があるのではなくて、そっと王子に寄り添うように並んでいて、とても素敵な女性だと目を奪われた。


