「エマ様、これからもたまにでいいですので我々とお茶でも飲んでくださいね。」


「それはもちろんいいですけど…。私のことはお構いなく。おふたりはお体に気をつけてくださいね。」



私が騎士団のみんなと会えていないのを分かっているのか、シエルさんの優しさに思わず泣きそうになる。

涙が溢れそうになり咄嗟に下を向けば、ポンッと頭に手が乗り、そのまま上を向かされる。



「寂しかったら俺の部屋に来い。場所が分からないならエリックと一緒でもいいから。」


私の心を読んだかのようなルカさんの言葉に涙がこぼれ落ちる。


「お前は1人じゃない。俺がそばに居る。」

優しく抱きしめられ耳元で囁くルカさんに思わず抱きついてしまう。

私、寂しかったんだなと思い知らされつつ、こんなにルカさんを間近で感じるのは初めてで、大胆なことをしてる自分に驚き、胸が高鳴りながらもなぜか落ち着く感じがした。