尿意を感じて目を開けると、雨の音が聞こえた。

これはどしゃ降りだなとまだ眠い頭の中で思うと、枕元のスマートフォンに手を伸ばした。

4時を過ぎたところだった。

それにしては暗いなと思いながら、私はトイレに行くためにふとんから出た。

トイレを済ませてロフトへ戻ると、再びふとんに入った。

久しぶりにこんな時間に起きたな。

ふうっと息を吐くと、枕元のスマートフォンを手に持った。

いつものように天気の確認をすると、雨は明日まで降るそうだった。

…まあ、特にどこかへ行く予定なんてないんだけど。

ついでにメッセージアプリを見たけれど、当然のことながら北居くんからのメッセージはなかった。

彼に柴崎さんのことは相談していなかった。