…よし、こんなところかな。

誤字脱字や内容に問題がないかと読み返して簡単にチェックすると、指で画面をタップした。

掲示板にスレッドが立てられたことを確認すると、私は息を吐いた。

『契約結婚募集サイト』

これが、私がたった今スレッドを立てた掲示板の名前だ。

「いい人が見つかるといいなあ」

私はスマートフォンを頭のうえに置くと、ゴロリと横になった。

ネットだから相手に関しての保証はできない――もしかしたら変なヤツにつかまる可能性が高い――けれど、私にはどうしても結婚したい理由がある。

「あーあ、金持ちのイケメンってどこで売ってるんだろ?

デパートに置いてないかなあ、コンビニで簡単に買えることができたらいいのに」

私はそう言うと、両腕をあげて伸びをした。