目の前にあるのは、本物の魔女の手紙だとエリーゼは確信した。

黒い便せんには、真っ白な文字でこう書かれていた。


エリーゼ様
死の森で今夜からお茶会を開催いたします。
この手紙は、そのお茶会への招待状です。
真夜中の十二時に、死の森へお越しくださいませ。
お茶会の会場は、死の森の入り口に来ればわかります。
この手紙はあなた様だけのものです。
他人や家族に見せないでください。
お茶会は毎晩開催いたします。
好きな時にお越しくださいませ


差出人は書かれていない。

エリーゼの胸には、恐怖よりもわくわくする気持ちがあった。

今夜、早速行ってみよう!

エリーゼはそう決意し、手紙をもう一度ポケットに入れた。