~幸いより~ 「その花束、綺麗だね。どうしたの?」 篝さんとご飯へ行った後自宅に帰宅すると、リビングのソファーに幼馴染の物部一葉が寝転がっていた。 「一葉、来てたんだ」 「今日パパとママ帰りが遅いらしいから、幸家でご飯頂いちゃいました」 「そうなんだ」 一葉は家も隣で家族ぐるみの付き合い、幼き頃から遠慮はないが、だからこそこの間駿ちゃんと引き合わせるような、正直余計な事までしてきた。