幸せな日々は長くなんて続かない。
そんなこと分かってたのに。

「おはよう!ひかり」
「おはよーこう」
こうは幼なじみでもあって彼氏でもある。
会った時からずっと好きで中学3年の冬
私から告白した。それから月日は経って
もう私達も高校3年。
「こう、大学とか行くの?」
「うーーん、迷い中」
一緒の大学行きたいななんて、言えるわけない。こうにはこうの夢があって私には私の夢がある。
それから、くだらない話をして学校まで行くのが私の日課。
クラスは同じクラス。
クラスの名物となってる私達は毎日冷やかされてます…笑
「今日もご夫婦そろって登校ですか?」
「高一のころからおまえら見てきてるだろー!」
こんな感じで私の朝は始まる。
私はこのクラスの雰囲気とかが大好きだ。
ずっと続くと思ってた


プルルル…プルルル…
「はい、もしもし」
「あ、ひかりちゃん?」
「はい。」
「あ、私、こうの母」
「あー!どうしました?」
「実は…



こうが事故にあって…」
その後の事はあまり覚えていない
ただ病院まで走って、病室に駆け込んで
友達もこうの家族もみんな泣いてて
私が近づいていったら
「好きだよ、ひかり」
そう言って私の手を握って
旅立っていった。
私を、友達を、家族を
残して。