『私…』

「え?」

『私が悪いんだよ。』

「そんな…」

『やっぱ私、馬鹿だ。』
私は泣くこともできなかった。

でも決めたんだ。
繋いだ手は離さないって。

「行ったら?
今すごく二宮に会いたいって
思ってるでしょ?」

私は首を傾げた。

「じゃあ今日はもう
帰りなさい。
それから考えなさい。」

『じゃあ今から行ってくる。』

「うん♪」
安奈はいつも私の背中を
押してくれる。
ありがとね。