やっと、着いたと思ったら
私はある事に気づいた。
あいつは片手に靴を持っている。

そう、私は持ってくるのを
忘れていた。

彼は持っていた靴を履いて
また進み出した。

『ホントありえない。』

そして私達は雑草だらけの
道を30分ぐらい歩いた。
しかも私は裸足で。

「着いたよ。
綺麗でしょ?」

そこには、いっぱいの
向日葵があった。

「部員限定だよ♪」
彼は眩しそうに
高い向日葵を見ていた。

『・・・うん』
でも今の私には綺麗に
思えなかった。
ただ、傷だらけの足を
見ていた。