こんな私を彼は許してくれないだろう。 こんな私になんて価値はもうない。 そこで、私はここが屋上だということを思い出した。6階建ての校舎の屋上から飛び降りれば、私も死ねる。 もうそれしか道が残されていない気がした。 彼が私を愛してくれないこんな世界に未練はない、と思い、私、内野小夏は、屋上から身を投げ出した。