桐谷豪は、悩んでいた。

秘書を誰にするのか。

山のようにあるリストの中から1人選んだ。

片岡汐里…。

特別なスキルを持ってはいないが好きだった女に似ていたからだ。

そんな不純な理由で選んだせいか、スケジュールを詰め込んできた。

これじゃあ、トイレに入る時間もない。

俺を殺すつもりなのか…。

片岡汐里…。どこかで会っている気がする。

ブラックコーヒーなんて飲めないし飲まない。

朝は紅茶と決めているのに…。


コンビニからはチョコレートにただの烏龍茶を買ってきた。

俺の苦手な物を知ってるんじゃないかと思うぐらいでる。