意外と秋人と明美は相性が良かった。

秋人は、明るくて優しかった。

精神的に弱い面も2人には関係なかった。

「ねぇ、秋人、わたしを憎んでも良いんだよ。」

「俺は、神様に感謝してるよ明美に出逢えた事。憎めないよ。」

秋人のストレートな言葉に明美は胸が痛くなった。

秋人の部屋から汐里の物を送る時、何か心に重荷だった2人を愛しくなった。

泣いている明美を秋人は見て抱きしめた。

「大丈夫。明美はもう1人じゃあないよ。」

と秋人は言ってくれた。

明美は小さな声でありがとうと囁いた。