キーンコーンカーンコーン...

追い討ちをかけるように鳴りだすチャイムに
焦って足を早める

階段をのぼり、右の角を曲がる

目的の場所にたどり着き、もう既に始まっている授業をドアの窓からのぞき込んだ

「...っ」

とたんに、足が逆方向に向き走り出していた
息が荒くなる

__苦しい

__苦しい

__寒い

__怖い

がむしゃらに走ってたどり着いた先は、
いつも通りの何も変わらない空が
ちっぽけな私を見下ろす、
いつも通りの屋上だった