「はい」

私が首を縦に振ってうなずいたら、
「小山内ゆかりさん…じゃなくて、小山内ゆりなさんだね?」

もう1度、二ノ宮さんが聞いてきた。

「はい」

それに対して、私はまた首を縦に振ってうなずいた。

話をするために、私と二ノ宮さんは空いていたテーブル席に腰を下ろした。

私はソイラテ、二ノ宮さんはココアを頼んだ。

お互いに頼んだ飲み物を飲んで気持ちを落ち着かせると、
「ゆかりさんのお姉さんだと言ったよね?」

二ノ宮さんは話を切り出してきた。

「はい、そうです。

私は仕事の都合でパーティーに参加することができなくなってしまった妹の代理としてパーティーに参加しました」

「なるほど」

二ノ宮さんは首を縦に振ってうなずいた。