「私は私で自分の相手を探すから心配しないで!

お姉ちゃんはお姉ちゃんで今は自分のことを考えなよ!

この機会を逃しちゃったら、次はいつになるかわからないんだよ!?

もしかしたら10年…いや、20年後…ヘタしたら、もう2度とないかもしれないんだよ!?

後々になって“あの時、こうしていれば…”って後悔するのも嫌じゃない?

だからさ、自分のことを考えなよ!」

「私、結婚しないつもりだから…」

「はいはい、もう聞き飽きました」

ゆかりは迷惑そうな顔をすると、両手で自分の耳をふさいだ。

「それで、日曜日に二ノ宮さんとどこへデートすることになったの?」

ふさいでいた手を離すと、ゆかりは聞いてきた。