「えっ、ホント?」

予想をしていなかったと言うように、二ノ宮さんは驚いて聞き返してきた。

「毎週日曜日はバイトの学生さんがきてくれるので、はい…」

我ながら何を言っているのだろうと思った。

バイトがくるから休みなのは事実だけど、こんなことを言いたい訳じゃない。

「じゃあ、その日は俺とデートをして欲しい」

二ノ宮さんが言った。

「で、デートですか?」

私の聞き間違いかと思って聞き返したら、
「うん、デート」

二ノ宮さんは首を縦に振ってうなずいた。

もしかして…いや、もしかしなくても私のことをからかっているのだろうか?

「私でいいんですか…?」

そう聞いた私に、
「君がいいから言っているんだよ」

二ノ宮さんは答えた。