前略、さよなら


それが僕と勝負するための挑発だとはわかっていたが
頭がかっかして、気がついたら僕は


「わかったよ。やろうか」


その挑発に乗ってしまった。


自分の声が恐ろしく空々しかった。

呆れもあったが
それを通り越してしまったのだと思う。




✲*゚


午後の日差しが白くまぶしく
地面を照りつけている。

僕達は日向に出た。

公園の隅にバスケットゴールがある。
そこまで来た。