「まあ、僕は宿題いつもやらない常習犯だからね」 千代の反応はごく当たり前の反応だった。 「でも、すごいよ! 夏休み始まったばかりなのに」 千代は駆け足で石段を上り 横並びになった。 急な石段は長く続き おでこに汗が浮かぶ。 「千代も早く全部終わらせてよ。 そしたらさ、毎日たくさん遊べるじゃん」 「うん!頑張る!」