「その時にさ その時を過ごすばあちゃんは何してたの」 ばあちゃんのくぼんだ目は やはりどこを見ているのかわからなかった。 「そんなんおばあは知らん。 スイカ食べたら祠にいたんだ。 おばあには会ってねえだよ」 なんだ。会ってないのか。 僕は質問が無くなり黙っていると 「ほなら、おばあは戻る」 と、次こそは本当に去っていった。 ✲*゚