「ううん。そうじゃなくて」

千代は言いづらそうに
髪を擦り合わせてもじもじした。

「なに」

千代が遠慮している時
こう、短く返すのが手っ取り早い。




「やっぱり予定立てなくても
遊べる日に遊べたら、それでいいよ」


千代は頑張って言ったが

僕は残念
というより

少しだけお腹がむかむかした。